テクニカルセンター
技術・サービスのさらなる向上へ。
テクニカルセンターを新設。
2018年5月、研究開発機関が集積する神戸ポートアイランドに、 阪神輸送機の研究開発・教育の主軸となる施設としてテクニカルセンターを開設しました。
開発室や各種研修設備の強化によって、さらなる技術力・サービス力の向上に努めています。
研修設備の充実
研修専用の設備として、エレベーター、エスカレーターそれぞれについて最新機種を設置。阪神輸送機では、入社後から最大7年にわたるフォローアップ研修を実施しており、本センターでの実機研修を教育カリキュラムに組み込むことで、技術レベルのさらなる底上げを図ります。
研修用エスカレーター
実機を用いた実技研修を行うことで、より細部に至るまでその仕組みを学ぶことが可能になり、座学で学んだことがより身に付きやすくなります。また、点検時に注意しなければならない安全対策等も効率的に学べます。
エレベーター巻上機・モーター実技研修室
各種メーカーの巻上機・モーターを設置。幅広いメーカーの機器にふれることで、仕組みの共通点やメーカーごとの特性を学びとり、保守点検における技術応用力を養っていきます。
研修室
座学研修を行う研修室。エレベーター・エスカレーター・機械式駐車装置に技術的な知識だけでなく、建築基準法等の法的な知識も学びます。
研究・開発環境の整備
テストタワーを設置するなど、リニューアル用エレベーターの研究・開発拠点としての環境も整備しています。最近では、遠隔監視システムを進化させた遠隔点検システムを開発。エレベーター内部の情報まで確認できるようになり、有人点検のサポートに役立てています。
開発室
エレベーターのメンテナンスに欠かせない遠隔監視装置やメンテナンスツールの研究・開発を行い、システムのバージョンアップに日々取り組んでいます。
テストタワー
5~10年ほどのサイクルで新モデルが登場するエレベーターの進化に対応するため、常に新しいエレベーターのテスト・開発に取り組めるようテスト用昇降路を整備しています。
サービス体制の強化
阪神輸送機の強みでもある「24時間365日のスピード対応」を支えるのが、部品手配のプロフェッショナルです。阪神輸送機では現場に行く技術者だけでなく、そのサポートをする部品手配の部署も24時間365日体制で部品出庫に対応をしています。また今回、新たにテクニカルセンターにて部品倉庫を増床し、品揃えを一層充実。また技術課を併設し、部品のリサイクルも実施。新品だけではなく、リサイクル品でコストを抑えた提案も可能となっています。
大型・一般部品倉庫
メーカーや機種を問わず、不慮の故障に対応できるように22,000種類200,000点以上の部品を保管。長期保管部品を減らす代わりに部品の種類を充実させることで、緊急対応力を強化しています。
制御基板用倉庫
温度・湿度管理を24時間徹底した倉庫です。
新品の制御基板だけでなく、緊急交換が必要となったときのための貸出用基板も保管しています。また、阪神輸送機では製造者からの供給が終了した基板のリサイクルに注力しており、故障した基板の修理を行い、保管しています。